あらすじ
神様のミスで死んだ少女は、神様の使いを名乗る珍妙な生き物ナギとともに、異世界の伯爵令嬢アニカ・クラフトへ憑依することになった。
けれど、目を覚ました先のクラフト家は名門伯爵家のはずなのにどこかおかしい。
廊下には綿埃、中庭は草ぼうぼう。お父様は肉を強要し、お母様は家を出て行き、お兄様は遠くから睨んでくる。
「明日から、全力でこの家の問題に取り組むよ」
そんなふうに腹をくくってしまうくらいには、アニカは前向きだった。
令嬢なのに草を食べる羽目になっても、アニカは異世界を楽しむことをあきらめない。
おかしなクラフト家の謎と事情を知るうちに、彼女は家族の温かさに触れていく。
――だが、学園では『呪われ令嬢』と呼ばれて避けられ、護衛には監視される。
身体の持ち主が抱えていた過去の事件と禁忌魔術の影が、アニカに不穏につきまとう。
これは、他人の人生を引き受けてしまった少女が、隠された真実に近づいていく物語。
※あらすじにある、主人公がおかしな家で奮闘をはじめるのは12話からです。11話までは主人公の兄視点で進めています。