あらすじ
世界各地を荒らす魔獣の被害が民衆を悩ませていた。
そんな中、魔獣の生息地である“魔の森”を領有する魔国の王より、世界会議開催の知らせが各国に届く。
魔王退治に出発した勇者一行は、まだ魔王の元に到着していない。
魔王の意図は測りかねるが、この最悪のタイミングで届いた知らせを一笑に付すことはできなかった。
各国の指導者は、魔王の真意がわからないまま警戒しつつも、皇帝、国王、首相、大臣が一堂に会する。
時を同じくして、旅立っていた勇者一行もまた魔王城へ到着した。
そして物語が始まる──
「見てるだけでいいと思ってるのか?」
世界会議の生放送が、沈黙する民衆の喉元に刃を突きつける。
正義を語らぬ者こそ、世界を滅ぼす。
正義を語る声は多い。
だが、沈黙の方がずっと雄弁だ。
見ている者たちよ、その沈黙の意味を──思い知るがいい。