あらすじ
大海原に囲まれた巨大な島、樹嵐。大陸が海に沈み、放浪の末に生き残った人々は樹嵐へとたどり着いた。
それから時は流れ、樹嵐に住む十の氏族の一つに主人公アースは育てられた。村の人々とは異なる自分の容姿に悩むアース。
しかし、彼こそ玄の姫巫の託言によって不死王と戦う運命とされた若者であった。
アースに絡み合う各氏族の殻士、甲士たち。蚩鳳と呼ばれる人の七倍を模した愛機を駆って闘う者たちを樹嵐の人々はそう呼んだ。
黒森の中で育ち、魔女退治に参加したことから、水晶の乙女と共に樹嵐の未来を託された旅をすることになったペウス。
剣聖のもとで学び、父の死後、病弱な兄と湖国を守るため、第一の殻士となったランス。
不死王に滅ぼされた氏族の出身で、戦奴の身分から這い上がり、傭具士として己の道を切り開いていくシーバ。
謎を秘めた力をふるう聖理帥と魔理師。時には彼らを導き、時には彼らの行く手を遮る者たちである。
アースをはじめとして彼ら若き人々を取り巻く運命の輪が今、静かに回り始める。
1988年頃書いていた小説を37年を経た今、手直ししつつ公開することにしました。拙い文ではありますが、よろしくお願いいたします。