あらすじ
50万のスマホを高いと感じた瞬間、
君はもう“この世界の外側”に立っている。
………
50万のスマホ。
1000万の車。
止められない工場と、止められる住宅。
38歳の男・阿闍世(あじゃせ)は、
25年引きこもった実家〈王舎城〉を出て、
家賃7万のアパートで暮らし始めた。
だけど金利0.75%、半導体不足、AI化の波が、
静かに生活を削っていく。
一方、中国・深圳では同じ38歳の男が
「性能90%・価格1/10」の半導体量産に踏み切る。
値札で世界を壊すために。
熊本のTSMC第2工場は止まり、
北海道のラピダスは電力不足に揺れる。
計画停電は日常になり、
車もスマホも“買えない未来”が始まる。
そして最初に生き残り方を見つけたのは、
ガスを捨て、モールで暮らす67歳の“旧人類”だった…
これはSFではない。
もう始まっている現実の物語だ。