あらすじ
「神の血を引く神子を伴侶に迎えた一族は恒久繁栄が約束される」という噂が広まった明治期の日本。
神の子孫である葉盤家(ひらでけ)の璃千花(りちか)は、神の子孫なら必ず持つとされる異能を持たないことで長らく義母から虐げられていたが、そんな璃千花の心を支えてくれたのは、婚約者の悠磨(ゆうま)からの手紙と悠磨から贈られた懐中時計であった。
璃千花はあやかしの子孫で構成された極道一家・青鷸組(あおしぎぐみ)の悠磨との政略結婚が約束されていたが、婚約者だった悠磨は弟の藍羽(あおば)の手で命を落とし、代わりにその藍羽と婚約することになる。
とある組を潰した功績で若頭と璃千花の婚約者の地位を得た藍羽だったが、その藍羽からは「君を愛することはない」と拒絶されてしまうのだった。
お飾りの妻として愛のない政略結婚を覚悟した璃千花だったが、なぜか藍羽は悠磨にしか教えていない璃千花の好みに詳しい上に、璃千花を丁重に扱ってくれる。
そして璃千花が敵対勢力・拘耆羅組(くきらぐみ)に狙われたことで、藍羽は隠していた想いを明らかにするのだった。
「愛することはない」といった藍羽の言葉の真意と、璃千花への愛に隠された藍羽の秘密とは。
秘められていた璃千花の異能が開花した時、全てが明かされる。
冷徹ながらもどこか優しく穏やかな鬼の血を引く若頭
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異能を持たない「役立たず」と蔑まれてきた神の子孫
二人の想いは遠く海を越えて、いま結ばれる。
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