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突然の国王の来訪に、侯爵は一時間以上待たせてから応接室へ向かった。 かつて、放置された王子だった彼を支えたのは、侯爵の娘だった。しかし王太子になったとき娘を捨て、妖艶な令嬢を王太子妃にした。 今さら泣き言をこぼし、「あれは私の子ではなかった」と嘆く国王に、侯爵は静かに、容赦なく真実を突きつける。 ――「あなたは騙されたのではなく、選んだのです」 過去を悔いて縋る王と、過去を切り捨てた侯爵。 この日、二人は完全に決別する。