あらすじ
南北に引き裂かれた戦場。
シュバリエ王国の王太子エルドウルフは、劣勢の軍を率い、常に最前線に立つ将だった。
彼が宿すのは、神の“寵愛”――神力。
だがその力は奇跡ではない。
振るうたびに、命を削る力だった。
兵を生かすため、自らを削って戦ってきた王太子。
だがある朝、彼は決める。
――死ぬためには戦わない。生きて勝つ、と。
その戦場に現れたのは、夢に見続けてきた神。
群青の髪を持つ少女フェギスノーラ。
彼女との出会いは、戦争の結末だけでなく、
王国の未来そのものを静かに動かし始める。
戦争。
戦後処理。
同盟国との駆け引き。
そして、神を守るという選択。
これは、英雄と呼ばれる前の王太子が、
戦争と政治の狭間で“王になる選択”を重ねていく物語。