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受験の失敗で疎遠になった彼。一人訪れた太宰府天満宮で、私は「思い出がこぼれ落ちる」寂しさを噛み締めていた。だが、東風(こち)が運んできたのは別れではなく、あの日交わした「合格するまで食べない」という青い約束。焼き立ての梅ヶ枝餅の熱さが、空白の一年を溶かしていく──。
これはただの僕の失恋話。大事な彼女に振られたお話。ただそれだけなのに、僕にはどうしても、この出来事を「たまたま」や「偶然」の一言で片づける気には、どうしてもなれないのです。 これは、僕が菅原道真を怒らせてしまった、かもしれない。そんなお話です。