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むかしむかし、ある緑豊かな国に、冷たい仮面を被った「新月の伯爵夫人」と、太陽のように領民から慕われる「名君の伯爵」がおりました。 夫婦でありながら、不器用さゆえにすれ違う二人。 妻は孤独な夜を埋めるように、麗しき若き天才音楽家が奏でるピアノの調べに心を寄せていく。周囲からは道ならぬ恋だと噂される中、迎えた満月の夜の夜会。 王都から招かれた至宝のオペラ歌手の歌声に乗せて、長く秘められていた想いがついに明かされる――。 ※不倫や悲恋の要素はありません。すれ違った不器用な夫婦の愛が、美しい音楽と共に大団円を迎えるハッピーエンドのお伽話です。