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一二八四年ドイツの小都市ハーメルンの人々は聖パウロとヨハネの日を前にして浮かれていた。実在する有名な異端審問官ベルナール・ギーがハーメルンを訪れ、ギーに異端と断ぜられた人々はすでに焼き殺された。祭りの日にその異端者たちの子どもも焼き殺される運命にあった。そんなハーメルンの町を一人の少年が訪ねる。彼はヴェネチアの旅芸人で名をマルコ、あだ名を【笛吹き男】といった……中世ドイツを舞台にした伝奇ロマン。
聖パウロとヨハネの日がやってくる。町の人々は浮かれ騒ぎ、異端審問官ギーはそんな人々を苦々しい顔で見つめる。日が落ちたら地下牢の子どもたちは焼き殺される。人々はそのことも楽しみにしている。やがて日が高く昇り、ヴェネチアの笛吹き男ことマルコの演奏が広場で始まる。罪のない子どもたちを救うため、マルコは一世一代の賭けに出る……西洋伝奇ロマン完結編です。