あらすじ
新聞記者上がり(崩れ)でノンフィクション作家の「おれ」は、神奈川県警青葉署に通常逮捕される。
そこに至るまでには紆余曲折があり、ふざけたスーパーマーケットならびに親会社、さらに、ふざけた同社顧問弁護士との間でバトルを繰り広げる。
敵はスーパーマーケット周りだけではない。「世界最大の大家」とされる独立行政法人が、おれの生命・身体の安全を脅かす。
取り調べで刑事課捜査員は、事件取材経験が長いおれの扱いに手こずる。おれが積極的に彼らを困らせようとしているのではない。彼らが間抜けなのだ。
だから、逮捕はしょせんコケ脅しで送検などされないと楽観視したのだが…。送検されても、勾留請求はされないと思ったのだが…。検察に請求されても裁判所は認めないはずだし、その延長なんてアリエナイ話だった。昔取った杵柄が、かえって自らを追い込んでしまう。
そして、運命の刑事処分は、罰金の略式命令。それに従うふりを決め込み、おれは反撃に出る。刑事訴訟法を悪用されたのだから、それを、つまり刑事訴訟法を、逆手に取る。
ところが、思わぬ横やりが入る。矢は後ろから飛んでくる。打開策を見いだすため、おれは「謎の囚人仲間」との接触を図る。謎の囚人仲間の「謎」は、ますます深まる。
周囲三六〇度の取材を重ね、おれは、人生を賭すべきおれに課されたミッションを知る。
謎の囚人仲間は、ミッションをおれに伝えるための使者だった。しかし、おれにミッションを伝えるという重要なミッションを、その使者は自分で気づかずにいる。