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A市は、かつて“血”で繁栄した。 今は衰退し、局所的な爆発事件だけが二十年も続いている。 犯人は仮面の男――国家はテロリストと断じるが、失踪者が減ったと囁く者もいる。 新米の国家公務員である俺は、左遷先のA市で二人の上司に出会う。冷えた眼の男と、静かに分析する女。 そして爆発現場の壁には、“人だった影”が焼き付いていた。 「この因子波形、二十年前と一致します」 仮面の男は、自分の血を燃やし続けている。 継げと迫る“救い”を、俺は拒む。 燃やす正義を止め、街の嘘を暴くために――。