あらすじ
戦場で左腕を失い、仲間を全員失った帰還兵の俺は、
生き残った罪悪感に押し潰されながら故郷へ戻った。
そんなある日、荷物の底から
戦友であり親友だったカイルの“最期の手紙”が見つかる。
宛先は、小さな村の孤児院。
そこには──盲目の妹・ミナが待っていた。
「読めないんです。兄の手紙……読んでください」
俺が読み上げた手紙には、
妹への謝罪と、
そして俺への“最後の願い”が綴られていた。
──生き残ったことを責めるな。
もしできるなら、ミナを守ってやってくれ。
俺は村に残り、衛兵として生きる道を選ぶ。
片腕でも、守れるものがあると信じて。
ミナと過ごす穏やかな日々。
失ったはずの温かさが、少しずつ胸に戻っていく。
だがある日、
村の近くに“強力な魔物”が現れたという噂が広がる。
村を守るため、
そしてカイルとの約束を果たすため、
俺は再び剣を握った。
──これは、
守れなかった男が、最後に守れたものの物語。