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『水滸伝』が、俗世を捨てた豪傑たちの物語であるならば、『金瓶梅』は、俗世の汚泥に頭まで浸かり、金と色と欲に溺れながらもがく、我々「凡人」の物語である。 ここには、梁山泊の英雄たちのような、胸のすく活躍はない。 あるのは、終わりのない宴、嫉妬に狂う女たちの囁き、権力を金で買う男の薄笑い、そして布団の中で繰り広げられるあからさまな情事だけだ。