あらすじ
パーティから「役に立たない」と追放された観測士の俺。
戦えない代わりに持っていたスキルは【死亡フラグ可視化】――人の頭上に、死までの残り回数が見える能力だった。
次のダンジョン《白葬回廊》で、元仲間全員に立っていたのは“残り1回”の赤いフラグ。
警告は嘲笑され、俺は追い出される。
それでも追いかければ、彼らは助かった。
だが俺は行かなかった。
なぜなら知っていたからだ。
彼らが生き残る未来は、より多くの人間が死ぬ世界だということを。
五人を見捨てて、世界を選んだ観測士の物語。
これは、救える力を持ちながら、救わないことを選んだ男の選択である。