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西新宿の高層オフィスビルで夜勤警備員として働く榊悠人は、使用停止中の宅配ロッカーに届いた一通の荷物を見つける。 配送先は存在しない住所だった。 ――東京都新宿区角筈二丁目十三番地。 調べるほど、消えた地名、古い記録、祖父の痕跡が現在の街と重なっていく。 都市は忘れない。 ただ、静かに更新している。 二十七階には、まだ誰かがいる。