あらすじ
いじめ、うつ病、PTSD。
ろくでもない人生を送ってきたコンビニ店員・篠田は、ある日突然、異世界へと召喚される。
女神ウェンディから与えられたのは、「ちょっとだけ強い力」。
だが、その「ちょっとだけ」は明らかに常識外れだった。
盗賊を討伐し、村を救い、ついにはA級冒険者でも討伐困難とされる紫魔石のゴブリンを単独撃破。
周囲から英雄として扱われる一方で、篠田の心は晴れない。
本当にゴブリンは邪悪なのか。
盗賊だけが悪なのか。
スラムを放置する社会は正しいのか。
そして、人間や神々は本当に正義なのか。
異世界の常識に馴染めない男は、剣より先に疑問を振るい始める。
これは魔王討伐の物語ではない。
壊れた世界の構造を前に、一人の男が「正義」と「邪悪」の境界を問い続ける物語である。
少しだけ強くなりすぎた、おっさん勇者の異世界考察ファンタジー。