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高校時代、本当の意味で好きと言えなかった。 地元の図書館で働く水瀬栞は、十年近く経った今も、あの日の後悔を抱えたまま生きていた。 卒業後に上京した春川紗月と再会した同窓会の翌日。 紗月は、栞がかつてすすめた一冊の本を探しに図書館を訪れる。 あの本には、言えなかった気持ちが挟まっていた。 ――あの日置いてきた青春と初恋の続きを、君ともう一度。