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今日も目が覚めた。 一人の朝、一人の食事、一人の部屋。 寂しさが心を占める時には、もう、目が覚めないかもしれないと思いながら眠りにつく。 屋根裏のこの部屋は天井が斜めで、広さもなく窓も小さい。水場は一階にしかないため不便もある。夏は熱気が籠こもり暑く、冬は隙間風が部屋を凍らせる。住環境が良いとは言えないが、それでも、長く暮らしていたら慣れもするし愛着も湧いてくる。 ここは私の、私だけの城。 誰も私の邪魔をしない。 そして誰も私を見ない。 私は一人なんだと、思い知る朝。 「憧憬」の続きです。こちらをお読みいただいていないと分かりづらいと思います。ぜひお読みくださいませ。m(_ _)m ↓ https://ncode.syosetu.com/n0476hu/ 悲恋からのハッピーエンドとなります。 憧憬の時点では救いのない悲恋も、時間と状況が動けば、ただのすれ違いはた迷惑バカップルとなりました。 悲恋のままの余韻が良い、ご都合主義はあんまり……という方は、回れ右をお願いいたします。 よろしくお願いいたします。
「殿下すごおおおい!」 マリー・シンクレア伯爵令嬢は婚約者である第一王子ウォルターを尊敬していた。ウォルターはトレノール王国一〇〇年の安寧と発展が保証されるだろうとまで言われた大天才だったからだ。しかし言動が子供っぽく見えるマリーは、天才王子ウォルターに相応しくないのではという声も多かった。しかし将軍オリヴァーがウォルターとマリーの話し合いに同席すると?