あらすじ
毎晩0時、「更新の鐘」が鳴るたびに世界は少しだけ書き換えられる。
公爵令嬢ユルナが愛するのは、第一王子セルヴァン。けれど更新が入るたび、殿下は彼女との記憶と関係性をリセットされ、「初対面の令嬢」「政略上だけの婚約者」「冷酷に婚約破棄を告げる王子」として、何度も姿を変えていく。
忘れられるのは、いつもユルナだけ。
積み重ねた時間も、恋も、名前の呼び方さえ、更新一つでなかったことにされてしまう理不尽な世界で、それでも彼女は──
「設定が何度書き換わっても、わたしは何度でも、あなたに恋をします」
そんなある日、王城の書庫でユルナは一冊の本を見つける。
表紙に記されていたのは、この世界そのものをなぞる物語のタイトルと、白紙のままの『最終話』。
そしてそこには、前世で彼女を救えなかった幼馴染の“手書きの文字”が残されていて──。
更新の度に王子様に忘れられる令嬢が、自分の手で物語のラストを書き換える、一話完結シリアス寄り→甘々締めの異世界恋愛。