あらすじ
再び時を越え、廠は目を覚ます。
黄巾の乱が迫る混沌の大地――耳に響く声は告げる。
「異形を倒せ」。
それは使命か、それとも呪いか。
三度目の人生を、廠は全ての記憶を抱えたまま歩き出す。
辿り着いた街には、馬商人・張世平がいた。
娘婿を募るために開かれた武芸試合。勝者には娘との婚姻と、私兵の指揮権が与えられる。
腕自慢の猛者がひしめく中、廠はなお残された“時間を停める力”を駆使し、勝ち上がる。
だが、これは単なる婿取りではない。
迫り来る異形との戦いに備え、廠は兵を求め、旗を掲げようとしていた。
そして、その娘――織は、廠の過去も未来も知る者だった。
三国志の“物語”を読む者ではなく、三国志の“真っ只中”に立つ者として、廠は選び、戦う。
前作『三国志の端っこで生きています』から続く、壮大なタイムリープ譚。
時を越えて戦い続ける廠と織、そして仲間たちの行きつく先は――。