あらすじ
失ったのは記憶―けれど、闇の奥には確かに寄り添い合える何かを感じていた。
よく似た世界。特別な力を持つ人たちはいるけれど、科学では説明できない現象もあるけれど、それ以外は普通の人たちに平凡な生活。
だが人の住む場所は、止めどなく湧き大地を破壊する謎の大群に間断なく侵食されていた。
【はじまり】
田舎の古城で暇を持て余していた当主の娘シャーリンの前に、どこからともなく摩訶不思議な女の子が現れる。
何もせずしゃべらず、ただ娘を見つめる少女。その子は自分の名前らしきものをつぶやいたあと眠ってしまう。
この瞬間、すべてを失った少女カレンの第二の人生が幕をあける。
【一年後】
姉同然となったシャーリンとともにカレンは国都に向けて旅立つ。当主就任と限られた者のみが授かりし作用力の認定と登録のために。しかし道中正体不明の襲撃に遭い、運命は大きく揺らぎ始める。
用事を終えシャーリンの従妹と会い一緒に町を見て回る。そんなささやかな日々の体験が、新しい記憶を育み迫る闇を退けていく。
ただそれだけのはずだったのに。
思いもよらぬできごとの連続が、想像を絶する冒険へと連れ出していく。
【[迫る脅威】
北方最前線では大群の南下を食い止めるため、各国が擁する作用者と軍を結集して築かれた壁が崩壊の危機にあった。
突如不安定になった防御フィールドの調査に向かった空艇は、進化した大群に遭遇する。
直後、壁は消失し大地を刻むものたちが押し寄せる。その瞬間、世界の均衡は大きく傾く。
【主人公カレン】
どこか不器用で常識に疎い。他人の目など気にしない。
けれど誰よりも強い感知力を持ち、何ごともとことんやらずにはいられない、まっすぐな頑張り屋。
しかしちっとも思いどおりにならない。
それでも彼女は並外れた感覚と秘めたる力を武器に、出会いとつながりを求めて突き進み果たすべき役割を探す。
しだいに明らかとなる出自と真の目的。
【絆が紡ぐ再生と成長回帰の物語】
崩壊に向かう地に生きる、かわいらしい小さき存在”幻精”たちとともに、時に戦いや過酷な展開、たまにはのんびり、世の理に頭を悩ませ己の過去に思いを馳せる。
経験を積み重ねるにつれ、あらゆる行動に報いと代償が伴うことを痛感するようになった彼女たちはやがて、この世界の脅威と対決し過去と未来をつなぎ直す。
全編改稿済み。他サイトにも投稿しています。