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「その日、一人の青年を犠牲に、世界は救われた」 ——だが、それは“俺”じゃない。 気がつくと俺は、神話生物が存在する世界にいた。 しかも“精神交換”によって、この世界の自分と入れ替わっている。 そして部屋に残されていた、一冊の手記。 『何番目かわからない僕へ』 そこに書かれていたのは、あまりにも最悪な事実だった。 ——この世界に来た“俺”は、例外なく壊れている。 精神交換で呼ばれた医里渇探流。 その全員が、狂気に呑まれ、発狂した。 歴代の俺は、全員発狂済み。 ……なるほど。 「———じゃあ、俺は『いつ壊れる』?」 これは、壊れるはずだった男が、 ただ一人正気のまま、神話と狂気に抗う物語。
魔力なし。忌み子。死にかけた森で──"私"が目覚めた。 最強の刀使いの記憶と共に。 ※ とある辺境の村で生まれた僕は、生まれながらにして魔力を持ち合わせていなかった。 村からは特徴的な白髪も相まって「悪魔の子」と呼ばれるようになり、そんな毎日に母は耐え切れず精神が狂ってしまう。 ある日の朝、父と母が僕を教会へと引き渡す話を耳にした。愛情はないのだと悟った僕は家出をする。 入ることを禁じられていた森に逃げ込み、その先で出会うのは──ゴブリンという魔物であった。 魔力を持たない僕には当然勝てるはずもなく、まるで玩具のように弄ばれた僕だったが、そこで一つの走馬灯が流れた。 それは刀に生涯を捧げ、やがては天すらも斬った『私』の記憶であった。 『私』の記憶を垣間見た僕は、思い出したかのように決心する。 そうだ──強くならねば。