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“noRhythm(ノリズム)”の名でネットを席巻したイラストレーター・藤田紀彦。 停滞した日々の中、ネットで築いた虚像にすがりながら、現実との境界を見失っていく。 彼を照らしていたのは、画面越しに注がれる声なき喝采。 SNSは、才能を拡張するのか。 それとも殺すのか。 壊れかけた日常の先で、紀彦はもう一度、歩き出すための光を見つけることができるのか。 人はなぜ、自分の物語を演じ続けるのか。
匿名チャットで、あるニュースが話題になった。常連の「とうだい」が「典型的な茹でガエルだ」と寓話を引いて場を納得させたところへ、「つまみ」が何気なく疑問を投げる。それをきっかけに参加者たちが次々と会話に参加し、寓話の科学的根拠が崩れていく。論争の果てに一人が静かに去り、チャットは何事もなかったように流れ続ける。——誰かがいなくなったことに、僕はいつから気づかなくなっていたのだろう。