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「初めまして、チトセさん。あなたの担当カウンセラーになった、カナエです」 ガラス一枚を隔てて向かい合う、二人の女。 感情を失った患者と、彼女を救うために来たカウンセラー。 だが対話は、ある一言で崩れ始める。 「先生。今喋っているのは、本当に『あなた』ですか?」 言葉をなぞられ、記憶を暴かれ、やがて二人の境界は曖昧になっていく。 ――最後に残るのは、どちらの“自分”か。