あらすじ
1年前…突如小説を書けてしまった文乃遠愛《ふみのとあ》は小説垢を作り小説家を目指そうと小説を書いていたが、どこか息苦しさを感じある日隠れて物語を紡ぐことを決め、小説垢を削除し夜な夜な静かにスマホで物語を紡ぐようになっていた。
だが、遠愛の物語を偶然見つけた男子高生読者、茅ヶ崎恵斗(ちがさきけいと)は気づけば遠愛の物語を全て読んでしまい、不思議な感覚に満たされていたが、その感情がわからず感想を送る勇気が出ずただ見守り続けるしか出来ないと諦めていた。
そんな遠愛には目に見えない読者の存在が日に日に増えていくのを感じ、"1人じゃない"と思うようになっていくと同時に"怖さ"を感じていたが、遠愛はある覚悟を固め苦しみながらも前を進んだ。
───これは隠れて物語を紡ぐ主人公と偶然見つけた読者たちの想いが交差する……そんな、名前も声も姿も知らない"貴方"に送る優しく切ない物語。