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父王の死により、王城は慌ただしく葬儀の準備に追われていた。 花嫁修行から一時帰還した末の妹姫は、姉の口出しによって現場が混乱しているのを目にする。 優柔不断な兄と、支配的な姉。 現場では指示が食い違い、誰も決められずに右往左往していた。 見かねた妹姫が動き出すが、果たして――。
ヴァロワ家の令嬢ルミエは、穏やかで優しく、誰も怒らせない少女だ。 話し合いの場に立ち会えば、なぜか争いは収まり、利害は自然と整っていく。 彼女自身は特別なことをしているつもりはなく、ただ相手に合わせ、言葉を選んでいるだけなのだが―― その姿はいつしか「調整役」として各所から頼られる存在となっていた。 本人は至って無自覚。 考えていることといえば、「今回も何とかなりそう」「少し面倒だな」程度である。 しかし周囲は違う。 商人は安心し、貴族は期待し、やがて彼女を“前提”として動き始める。 その優しさと自然な振る舞いが、どれほど強い影響を持っているのかを知らぬまま。 これは、 何も知らない令嬢が、 知らぬうちに世界の均衡点へと据えられていく物語。 ※毎週火曜日、金曜日の21時半ごろに更新予定 ※本作品はカクヨムにおいても同時投稿しております