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午前四時三十八分。 刑事・真壁彰は、最悪の電話で叩き起こされた。 湾岸で見つかった焼損死体。 身元照合で浮かんだ名は、九条雅紀。 ぶっきらぼうで、冷静で、死体から真実を読む男。 その九条が死んだ。 まだ何も確かじゃない。 それでも、その一報だけで世界の輪郭は変わる。 雪でも雨でもない、乾いた絶望のような朝の中で、真壁は現場へ向かう。 九条雅紀死亡。 その一行から始まる、警察ミステリ。