あらすじ
白鷺研究棟で働く青年・柊には、少し口うるさい相棒がいる。
彼女の名はヒルダ。
予定管理から資料確認、睡眠不足の警告、コーヒーの濃さまで把握してくる、研究棟の中枢AIだ。
本人はそれを「必要な管理」と言い張る。
けれど柊にとって、ヒルダはただのシステムではない。
いつも通りに見えた研究棟の朝。
会議、資料確認、職員たちの声、端末越しに響くヒルダの声。
そんな日常の隙間に、外部連携障害通知という小さな異常が紛れ込む。
攻撃ではない。
障害とも言い切れない。
だからヒルダは、それを未分類項目として保留した。
この時点では、まだ誰もそれを事件とは呼ばなかった。
人とAIの信頼、管理、責任、そして自律を描く、近未来AI相棒ストーリー。