あらすじ
高校二年の三枝悠真は、放課後の駅前で、六年半前に失踪した幼なじみ、朝倉澪と再会する。
澪は異世界で約八年を過ごし、勇者候補を守る護衛役として生き延びてきた。
けれど現代日本に帰ってきた彼女は、改札の前で立ち止まり、スマホの通信距離を確認し、コンビニに入れば食料の量をまず数える。
異世界では冷静に戦場を抜けてきたはずなのに、平和な日本ではなぜかポンコツ。
悠真はそんな澪の現代生活を手伝うことになるが、彼女の帰還は完全ではなかった。
夜の駅、読めない通知、人数を数える癖。
日常の中に、澪が置いてきた異世界の影が少しずつ混じり始める。
これは、帰ってきた幼なじみと、置いていかれたままだった少年が、普通の明日を取り戻していく話。
※毎日11時更新