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「その本を読んだ瞬間、宇宙に行ける」 図書館に伝わる奇妙な噂に導かれ、私は一冊の古い詩集を手に取った。 谷川俊太郎、『二十億光年の孤独』。 ページをめくった先で待っていた見ず知らずの宇宙人は、自分のことをかつての夫であると名乗った。 そして男は語り始める。二十億光年の孤独を超えた、再会への願いを。 『万有引力とは、引き合う孤独の力である』 生命はきっと、あの懐かしい風景を思い出す。 科学の極致で魂の共鳴が描き出す邂逅の物語。 ※本作品は谷川俊太郎氏の詩『二十億光年の孤独』をモチーフとしたSF短編です。