あらすじ
勇者一行の補佐官だった俺は、
王太子の婚約契約にある「不備」を指摘したという理由で、静かに追放された。
剣も魔法も権力もない。
あるのは、書類を書いて読めるという、やたら嫌われる能力だけ。
行き場を失って辿り着いた闇市で、
俺は一人の少女と出会う。
あざとく笑い、計算高く立ち回りながら、
それでも「責任」だけは決して手放さない元貴族令嬢。
欲しいのは支配でも救済でもない。
必要なのは、彼女自身の“言葉”だった。
不幸体質で面倒事に巻き込まれがちな主人公と、
可愛さを武器に世界を渡るヒロイン。
これは、
剣を振らず、魔法も使わず、
「成立していないもの」を無効にしていく物語。