あらすじ
1911年の夏、あのルーブル美術館から世界一有名な絵画、モナリザがひっそりと姿を消した。
そのニュースはあっという間に世界中に拡散され、パリ市民のみならず、世界中の人々に衝撃を与えた。当然のことながらパリ警視庁は総力を挙げて捜索に当たった。国境を閉鎖し、インターポールにも協力を求めた。
ルーブル美術館の関係者、出入り業者、絵画を扱う大小の画商、詐欺や窃盗に関与した事のある怪しげな人物たち、そして名画を手に入れる為には金など惜しまない強欲な大資産家たち。2千人を超える容疑者たちをしらみつぶしに当たったにも拘わらず、モナリザの行方は依然として掴めなかった。
そんな状況から2年4か月が経ち、人々の記憶から消え去ろうとしていた時、突然、イタリアのフィレンツェでモナリザが見つかり、犯人が逮捕された。イタリア政府はモナリザの返還には快く応じたものの、犯人の受け渡しには断固として応じなかった。そして、犯人はイタリアで裁判にかけられ、早々に釈放された。
自分たちの無能さを世界中にさらけ出された形のパリ市警。犯人捜査の中心人物だったミシェル・デュボアは、怒りと共に、判然としない気持ちでいっぱいだった。
「ただのペンキ職人が企てられる様な計画ではない。この犯罪には絶対に裏がある。その真相を知るまでは死んでも死にきれない・・・」
ミシェル・デュボアは、残りの警察官人生を真相解明に掛けることにした。