あらすじ
かつて、一人の少女を絶望から救い出すために自ら「死」を選び、社会から姿を消した男がいた。彼の正体は、三百年の時を生きる人狼・カミヤ。
彼は一台の古びた原付バイクを相棒に、名前も過去も捨てた放浪者として、日本各地を転々と巡る旅を続けている。生活の糧は、町の手配師から斡旋される過酷な日雇い労働。琥珀色の瞳に深い孤独を湛えた彼は、決して一箇所に留まらず、誰とも深く関わらないことを自らに課していた。
しかし、行く先々で出会うのは、居場所を失った少女や、社会の闇に怯える者たち——かつての自分たちがそうであったような、「光」を求める弱者たちだった。
「面倒くせぇ」と毒づきながらも、カミヤは彼らを見捨てられない。自身の影から五匹の黒い狼を解き放ち、超人的な身体能力と、傷つくほどに銀色の粒子を撒き散らす驚異的な再生能力を武器に、人知れず悪を討つ。
麻薬組織、冷酷な暗殺者、そして自らの正体を追う者たち……。数々の死闘を繰り広げながら、彼は何を求めて走り続けるのか。
これは、闇の中に生きる怪物が、誰かの「光」を守り、わずかな希望を繋いでいく、孤独で気高き救済の旅路。
※本作は他サイトにも掲載しています。