ページ:1(2件表示) / タグ一覧へ
深海で目を覚ました俺は、いつの間にか「花」に取り込まれていた。 だが、意識も感覚も失われていない。 取り込まれ、変質し、不要になったものを“出がらし”として排出したあと、 俺はもう花ではなくなっていた。 伸び縮みする体。 混ざり合った色。 花や海藻の形と色を、自分で選んで再現できるという奇妙な発見。 けれど、なれる形は限られている。 そして、地面に横たわったまま、自由に動けるわけでもない。 俺はまだ、自分が何者なのか知らない。 ただ一つわかるのは―― この体は、変えられるということだけだった。
国の英雄と称えられる若き将、黒狼将アベル。ある日、何者かの手によって呪いをかけられ、彼の身体は幼子の姿に変えられてしまう。 力も名誉も奪われ、待ち受けていたのは「呪いの解析」と称された拷問に近い非人道的な実験の日々だった。 そんなアベルを救い出したのは、かつて共に戦場を駆け抜けた盟友、赤竜将レオニス。 大人の意識を持ちながら、幼い身体に縛られる現実に苦しむアベルは、再び立ち上がる。