あらすじ
帝国の極東、欲望の終着駅――奴隷都市ストラシュナヤ。
この腐敗した港に、一人の男が降り立った。名はストラシュヌィ・チェロヴェーク・クロカヂール。中央から左遷された若き監察官だが、その正体は、法の牙で獲物を切り裂く冷酷な「ワニ」であった。
駅に降り立つなり、彼はエルフの意志を粉砕する「服従の首輪」の機能美に心を奪われる。正義など欠片もない。狙うは利権、暴力、そしてこの街の全て。慇懃無礼な笑みを浮かべ、彼は商人の汚職を暴き、その全財産を「合法的」に没収していく。
「お巡りさんの言うことは聴いとくものですよ。商人さん」
手錠は身体を縛り、首輪は心を縛る。
欲望渦巻く暗黒街を、帝国の権威で塗り替える。これは、一人の男が街ごと買い叩き、「夜の王」へと登り詰める蹂躙の物語。