あらすじ
百年にわたり、大陸に秩序を敷いた絶対者がいた。
その名は、ファング・アレクサンドラ。
武威と恐怖によって大陸を統一し、神聖ドミニオン王国の頂点に君臨した覇王である。
だが、絶対であるはずの王にも、終わりの影は忍び寄る。
玉座が揺らぎ始めた時、王国の奥底に押し込められていた歪みが、静かに牙を剥く。
支配されてきた者たちの怒り。
秩序を信じる者たちの忠誠。
そして、王国の影に生きる者たちの思惑。
その渦中に立つのは、王家の禁忌によって生み出された黒衣の思念体、ナイトメア・フリッツ。
感情を持たぬはずの存在でありながら、怒り、憎み、嗤う怪物。
彼は崩れゆく時代の中で、何を選び、何を壊すのか。
これは、終わりの日へと向かう世界の物語。
秩序と反逆、支配と解放、愛と憎悪が交錯するダークファンタジー。