あらすじ
この世界は一度壊れた。
空が赫く染まり、際限なく命が蹂躙され──そして、一人の男から記憶を永久に奪ったのだ。
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「──束ねて、終演《フィナーレ》」
命や精神を削る『代償魔法』。
その極限を行使し、致死のダンジョンを単騎で蹂躙する冒険者がいた。
銀髪にモノクル、常に飄々とした道化の仮面を被る男、ローレ=アンブークル。
彼は三年前の大厄災『範囲消失《ロストエンプティ》』によって記憶のすべてを失い、死線に立つことでしか生を実感できない『死に損ない』だった。
ある日、最悪と名高い迷宮を踏破したローレは、行方不明の兄を探す少女、ネルと出会う。
紅の髪とルビーの瞳を持つ彼女の痛切な願いに、かつて守れなかった何かの面影を見たローレは、彼女と共に再び死地へと足を踏み入れる。
だが、迷宮の奥底で彼らを待っていたのは、単なる魔物ではなかった。
不自然なイレギュラー。狂ったように繰り返される『終わりの運命』。
なぜ彼らは出会ったのか?
なぜローレは記憶を失ったのか?
――これは、死に損なった者達が、かつての絶望を塗り替えるための物語。
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ダークファンタジー作品です。
『カクヨム』様と同時投稿中です。
※旧タイトル
「死に損ないの『御伽噺』が再び死地へ還るまで」