あらすじ
死後の「転生面接」で、周防篝は言った。
「魔女の騎士になりたいです」――それは、善悪のラベルで世界を管理する神にとって“異物”だった。
転生から弾かれ、消されかけた魂を拾ったのは、原初の魔女。
夜だけが続く館で課された訓練は、ただ走ること。
剣も鎧も与えられないまま。
そして辿り着く武具庫と、首を落とす技に慣れすぎた処刑人の教師。
だが、館の外で待っていたのは、札の色と書類と順番で人を測る街だった。
閉門の夜、嘘の重さ、触れてはいけない名。
どこにもきれいに収まらない“異物”として、篝は静かに数えられ始める。
善でも悪でもない場所から、救済の意味を塗り替える。
静かで歪なダークファンタジー。