あらすじ
我孫子陽介は現実の厳しさをまざまざと思い知らされた。この数年間、正社員募集に応募しては書類選考で落とされ、アルバイト募集は面接こそさせてもらえたが不採用が続いた。もはや何社落ちたかさえわからないほど落とされている。
「なぜだ?何かがおかしい」。面接の基本からやり直そうとネットで動画を観てみるが、参考になりそうなものは何一つない。しかし、このままではまた面接に落ちてしまう。
我孫子は重い腰を上げ、バスに乗り三十分かけて駅前の本屋に行き面接対策の本を探す。指差し確認をしながらタイトルを追っていると、「ある本」の前で指がピタリと止まる。
そして、この日を境に我孫子の生活は大きく変わっていく。