あらすじ
「世界の道理が、時々滑って転ぶ。……俺はそれを、物理で叩き起こすだけだ」
かつて伝説に名を連ねた(かもしれない)重戦士グスタフ。今の彼は、場末の宿に居座り、昼から酒を飲むことだけを生きがいにしている。
そんな彼の前に現れたのは、高潔な皮を被った「借金取り」のような司祭、ラーシャだった。
下水路の掃除から、異常増殖するパン生地の鎮圧まで。
「世界の歪み」が生み出す不気味な怪異を、グスタフは愛用の鉄塊で叩き潰し、ラーシャは冷徹な正論で彼の財布を空にする。
これは、最強の力を持ちながらも、決して英雄にはなれない男が、酸っぱいパンの匂いと錆びた剣に呪われながら歩む、救いのない(?)日常の記録。