あらすじ
中央ギルドの出世頭、レオンハルト。
理論と規定を重んじ、冷静な判断で組織を支える男だ。
だが、かつての彼は違った。
正義感に燃え、規定を越えて人を救おうとしていた。
ある時、彼の判断によって村は守られたものの、
優秀な冒険者を一人失う。
誰も彼を責めなかった。
それでも、レオンハルトだけは自分を許せなかった。
その日を境に、彼は感情より理論を選ぶようになった。
しかし今、そんな彼の心に、わずかな揺らぎが生まれている。
辺境ギルドのある男の判断を前に、
レオンハルトは気づいてしまう――
自分が「彼ならどう判断するか」を考えていることに。
これは、冷静であることを選び続けた男の、揺らぎの物語。