あらすじ
「白い結婚だ。触れない。……それが君が生きる最短だ」
下級貴族の娘セリア・ルムナは、神殿に聖女見習いとして囲われ、黒曜公アデルヴァン・ノクティスに嫁がされる。初夜、鎖付きの誓約書を渡されると同時に、神官が祝福の徴税に踏み込んできた。逃げ場のない理不尽の中、前世の記憶が戻り、セリアは決める。もう、使い潰されない。
公爵邸では聖女夫人として毎日神殿へ連行され、功績は正規聖女リリアナ・ヴェルシェへ。高司祭ヴォルグ・セラスは「聖女ならできる」と搾取を強める。だがアデルヴァンだけは、触れないまま守る行動を重ね、神官の夜間立ち入りを禁じ、薬と手袋を置いていく。
大祭の日、セリアは神殿騎士ロア・ハルバートとの密通で断罪され処刑台へ。辱めとして白い結婚の破棄を迫られた瞬間、セリアは誓約書を起動する。白い結婚は拒絶ではなく、聖女だけが動かせる「真実の契約」だった。嘘だけを拒み、奪われた祝福を返品し、横領者の罪を光文字で暴く。
王弟フィオル・レイヴァンの裁定で、偽聖女と高司祭、そして娘を売った家は破滅へ。すべてが終わった夜、アデルヴァンは新しい誓約書を差し出す。「檻じゃない。君が望むまで、誰にも触れさせない」
白い結婚から始まる救済と溺愛の契約更新。スッキリ決着で幕を閉じる物語が今、幕を開ける!