あらすじ
これは過ぎ去った過去の噂話ではありません。今も私を追い続け、時折、姿なき卑怯者から罵声を浴び受ける名誉棄損・侮辱罪にあたる犯罪被害の実話です。
事の発端は、私が自衛官時代に遡る。事実に基づかない根も葉もない噂が立ち「彼は同性愛者だ!」とされました。
断言するが私は同性愛者ではない。このデマは山陽地方の部隊を皮切りに、驚くべき速度で全国各地の部隊へ拡散されてしまった。
閉鎖的組織内での誤解、多くの侮辱的な扱いに私の心は深く乱れた。根拠のない噂を信じ面白おかしく広めた人々への憎悪。精神的に極限まで追い詰められ私は自暴自棄になり大量殺人を計画。錯乱状態の中、重罪を犯す寸前で踏みとどまり逃げるように退職。
その後、28歳で一人上京し人生をやり直そうとした。しかし数年後その新しい場所からあの呪わしい噂は再び広まった。数年間マスコミや各省庁に必死で相談、しかし問題の解決には至らなかった。私自身、噂の具体的な内容は把握していない。おそらく口コミで誇張され私の想像を超えた奇妙な話へ変質しているのだと推測する。
今でも、当時の怒りが消えることはない。同時に自暴自棄になった過去の行動に対する恥じらいを抱き生きてきた。それでも私は、「自分が受けた卑劣な差別や嫌がらせは、他の人々に与えるべきではない」と考えてきた。多くの絆を失いながらも「人を許す」こと。それが私が生き延びるための唯一の方法だったからだ。
しかし今も浴びせられる多々の罵声を前に、「許す」という選択が本当に正しかったのか、心が激しく揺れ動く。怒りと悲しみそして微かな希望が今も私の中でせめぎ合っている。世間では私が「変態ホモ」として拡散され、家庭内では「過去に囚われる被害妄想のノイローゼ」として否定される。この二重の孤立の中に私はいる。
私は訴えたい。あなたが発信する人を貶める言葉の重さを。何気ないその一言が他人の人生を完全に狂わせることがあるという事実を。「刃物で人を傷つける事と、噂で人の尊厳を奪う事は同じ罪の重さを持つ」。私はそう確信している。その言動が人を潰し、荒れ狂う人生へと導く影響の大きさをどうか自覚して欲しい。
死や自殺では何も解決しない。だからこそ自分自身の為にこの自叙伝小説を書き始めた。家族と己の為この状況から抜け出したいと願っている。私はこれからも、この誹謗中傷を撒き散らす卑怯者と一生戦い続けるしかない。