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風の音が言葉よりもはっきりと響く学校の屋上。 偶然、二人の少女が出会った。 世界から少し離れて生きる新井 遥。 そして、音のひとつひとつに意味を見つけようとする森 菜月。 告白も、約束もない。 あるのは、足音の残響と、止まった鉛筆の音。 五月の風の中で、猫と鼠は静かに「知る」。
前を向くたびに、世界が静かに反応する。 にこが「自分から」踏み出した一歩が、 風の向きさえ変えてしまう。 気づけば、周りの人の心も揺れはじめていた。 進むことでしか開かない世界がある。 これは、にこの“進む”を描く物語。
氷と水の国――氷嘯国。 城下町で水を汲んで暮らす少女アウレアは、ある朝、湖の水がわずかに濁っていることに気づく。 何気なく触れた指先の周囲だけ、水は澄みきっていた。 その様子を見つめていたのは、白銀の髪を持つ氷嘯国第一王子。 彼は、理由も告げぬままアウレアに手を差し出す。 水が澄む理由も、選ばれた意味も、まだ語られない。 ただ、静かな湖面のきらめきと、繋がれた手の温もりだけが確かだった。 ――これは、清らかな水が導いた、ひとりの少女と王子の物語。 ※短編・異世界恋愛