あらすじ
夜勤明けの陽太に届いた正体不明の通知――「あなたの現実世界は、本日をもって終了」。直後、ノイズを纏うスーツ男に“バグ”として回収され、彼は「観察者の諸神」が支配する削除予定ステージへ拉致される。与えられたスキルは『嘘が真実になる声』。発した言葉が即座に世界へ適用され、街は狂騒の演算に呑まれていく。ファイナルクエストで陽太が選んだのは「世界を再構築する真実を放つ」。彼はこの世界を“本物の人生”だと言い切り、スコアやチャット、円卓の神々すら崩壊させる。さらに「お前らなんか最初からいなかった」と告げ、創造主の存在を因果ごと消し去った――はずだった。だが日常へ戻った夜、耳奥に「制作チーム」の囁きが滑り込み、次のステージの気配が忍び寄る。陽太は再び呟く。「お前なんか、ただの背景だ」と。世界は少しだけ色を変え、終わりは更新へとすり替わる