あらすじ
この館には多くの忘れられた人形が集まっていた。
人形は持ちこまれたり捨てられたり、持ち主から忘れられたものたちで、今は大きな館にある、二階の一室に積み重ねて保管されているかのように固まっている。
はたからは、これから処分するためにまとめられたように見えるだろうが、それは違う。
彼らは重なり、同士として共にいることを確認することで精神の安定を保っているのだ。
そんな館にはエカテリーナとセバスチャンという二人が住んでいる。
館の主はエカテリーナだが、彼女の面倒をみるため、執事のセバスチャンが仕えている。
彼らが人形たちを集めたのかと言われたら否で、彼らはいつの間にか集まったものたちだ。
二人が招いたわけではないけれど追い出すこともしない。
そうしているうちに、行き場を失った人形はこの館を頼るようになり、しだいに数が増えていったが、それでも彼らを受け入れているのは、二人も忘れられたもののひとつだからである。
そんな館にも時折、来客がある。
二人は時折やってくる来客と話をするのをひそかに楽しみにしているのだった。
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