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類稀なる健脚で、市場に「特級品」の山菜を流していた祖母が逝った。本当の恐怖はそこからだった。無人の玄関に狂ったように届き始める、大量の山の恵み。山はまだ、祖母が生きていると思っているのか。それとも――次の「窓口」に私を選んだのか? 逃げ切れぬ怪異に対抗するため、私は肉体を極限まで鍛え上げ、祖母の「畑」へと足を踏み入れる。だが、そこで待ち受けていたのは、常人には見えない磐座(いわくら)と、山に溶けた「奇妙な猟師」だった。民俗学×現代北海道ホラー