あらすじ
光は、いつも祝福の形をしているとは限らない。
聖女──
それは、人々を救う光の象徴。
そう信じられてきた存在を育てるため、
少女たちは訓練校へと集められる。
平等な訓練、同じ課題、同じ評価基準。
だが結果は、決して同じにならない。
模範として安定した力を示す者。
危険を承知で前に出る者。
そして、記録に残らぬ形で“被害を起こさせない”者。
講師たちは彼女たちを観察し、
役割を与え、
呼び名を定めていく。
その判断が、
やがて運命となることを知りながら。
これは、聖女になる少女の物語であると同時に、聖女にならなかった者たちの物語でもある。
光の裏──
選ばれなかった未来にこそ、
最も多くの命を救う道があるとしたら。
訓練校という名の分岐点で、
少女たちと見送る者たちが選ぶ未来とは……。