あらすじ
公爵令嬢クラリッサは、
王太子と聖女によって断罪の場に立たされる。
罪状は曖昧で、弁明の機会も与えられない。
それでも彼女は、最後まで微笑みを崩さなかった。
沈黙を不気味に思う者。
視線を逸らす者。
正義を信じ、疑わない者。
そして――
その微笑から目を逸らさなかったのは、
伯爵家の次男・エリオットただ一人だった。
断罪の瞬間、
裁く側と見ている側が、
同時に「理解してしまう」。
正義では触れられないもの。
恐れでしか測れない存在。
それでも彼は、彼女を選んだ。
これは、
悪役令嬢と呼ばれた令嬢が、
断罪の先で“居場所”を得るまでの物語。
そして――
選んだ側もまた、
決して元の場所には戻れない話。